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頂-ただひとり-の編-あみ- 第九話 6
 

翌日、学校帰り、能岡さんと別れた後のことだ。

後ろからだれかが尾けているのはわかっている。

何食わぬ顔で、家とは反対の方向に進路を変え、繁華街に入る。

人ごみにまぎれても、尚ターゲットを失わない追跡者に感心しつつ

地の利を生かして見知った路地裏に入る。

追跡者が路地裏に入るとそこには私の姿は無い。

私がいるのはその追跡者の背後だ。

同じ学校の制服を身にまとった彼女が振り向く。

「お久しぶり」

「!! 白…いや、ユキさん…?」

「その名前覚えててくれたんだ、嬉しい」

私は周囲を見る。

「大丈夫、堂座は今はここにいないよ」

「あいつは今、どこに?」

「それは秘密」

「あなたをあの学園に送り込む目的は何?」

「別に大した目的じゃないよ、いつも通り、『焦る者』の探索と、斡旋」

「前田がいないのに?」

「人ってのは、そんなにぽんぽん住処を替える動物じゃないよ。

卒業後の就職先を斡旋するようなもの。まあ、これから始めるわけだから

何がどうなるのかは未知数だけどね」

「ところで、結社の殺し屋に、あなたに手出しをしたら殺すって警告されたんだけど

これってどういうことだかわかる?」

「さあね、組織から大分遠ざかっちゃったから」

「で、私に何か用?」

「せっかく同じ学校なんだし、休戦および、友好関係を築きたいなあと思いまして」

「は?」

「あなた、友達できたんでしょ? 私にも紹介してよ」

「…何が目的?」

「…まあ、急ぐ必要も無いよ、堂座を恨んでるのは知ってるし、

私は堂座が大好きだし… お互い相容れないのはわかるから…」

「…」

「だけどね… まあ、いいや… ねえ、学校で会ったら、挨拶くらいしてよね」

「…それくらいなら…まあ…」

「じゃ、また、学校でね!」

そう言うと、ユキさんは、あっという間にどこかへと消えて行った。

この路地裏を熟知しているのは彼女もまた同様か。

この街で前田と一緒に過ごしてきたのだから…

それにしても、やはり前田は、学園に手を伸ばしてきた…

ユキさんとの休戦協定は、それほど長くは続かないかもしれないのに…

何故彼女は私と友達になりたいなんて言い出したのだろうか?  

 

5_____■

   

 

 

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