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頂-ただひとり-の編-あみ- 第八話 8
 

続いて、寄ってもらったのが、街を見渡せる小高い丘。

車を降りて、辺りを見回し、人がいないのを確認する。

「刑事さん、人が来ないか、見ていてもらえます?」

「いいですけど、何を?」

「すみません…部外非でして…」

「…わかりました。じゃあ、見てきます」

刑事さんが居なくなるのを確認すると、上から何やら降りてきた。

「ふう、あいつら、やっといなくなった」

「…」

「何だよ、その目は」

「私がこれからすること、知ってて降りてきた?」

「何だよ、俺はカラスだ、人間の女になんぞ…」

「いいから、どっか行ってなさい!」

「のわー!」

スケベなカラスを追い払い、誰の目も無くなったのを確認する。

本来なら、人払いの結界を張ってからやるんだけど、事を急ぐから…

私は、白衣と襦袢を脱ぎ、上半身を露わにした。

目を閉じ、集中する。この街の全てに感覚を行きわたらせる。

強い霊力を蓄えている者がいれば、これで場所が特定できる。

前田の能力ともなれば、それこそ特別だ。

だけど、前田自身は、恐らく巧妙に霊力を隠しているはずだ。

あるいは、普段は一切の霊力を蓄えていないのかもしれない。

まあ、能力を与えられた者はほとんどがシロウトだから、

霊力を使う様なことが無い時も、取り込み続けている可能性が高い。

「見つけた」

「おお、それは、良かったな」

クァ助の頭に肘を喰らわせる。

「ってぇなあ! それより、それどころじゃねえ!」

「何?」

「感じないか、この殺気を!」

「!」

街の霊力に集中するあまり、身近な殺気に気がつかなかった!

何て失態!  

 

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