頂-ただひとり-の編-あみ- 第八話 7
 

刑事さんに連れられてやってきたのは、被害に会った中学校。

「おわかりになりますか、家庭課室はあそこです。一階なんですよ」

爆発の中心は、二階、つまり、家庭課室では無い、とするなら、ガス爆発では無い。

だけど、私がここに来たのは、現場検証が目的ではない。

「…爆発は、あの二階の教室で起きたんですよね?」

「はい」

「確かに、ものすごい霊力が、あの場所に集まっている。

これは、なるほど、ただの事件ではなさそうです」

「どうします? もう少し見てきますか?」

「いいえ、物証は、何も無いはずです。それはあなた方が一番わかっているはず」

「ええ、だから、事故として片付けるしか無かった…」

「あとは、私が足を使って調べるしか無さそうです。ご協力ありがとうございました」

「えーっと、我々があなたに協力を求めたのであって… まあ、どうでもいいですかね、そんなことは」

「ふふ」私は笑って、車に乗った。  

 

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