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頂-ただひとり-の編-あみ- 第六話 4
 

出発の前日、儀式を行った。

前田を探すための力を得るためだ。

いつもの快楽の渦、そして、解放、そして…

「やあ」

「…どうも」

「ついに、この時が来た様だな」

「何もかも御存じな様で」

「それはもちろん、君のことはいつも見ているからね」

「まあ、いやらしい」

「ふふっ、だけどね、前田を探すなんてより、私と、快楽を貪る生活を選ぶべきなんだよ、君は」

「あなたが、一人で、でしょう? 私は気持ち良くなんてない。

そんなに言うなら、私にも気持ちいい思いさせてみなさいよ。下手クソ」

我ながら、どこで覚えたんだそんなセリフと思いながら、自然とそんな言葉が口に出る。

「君の罵りの言葉は相変わらず素敵だ。ああ、もっと…」

「それは、またの機会に。前田がらみの事が解決したらね」

何か面倒になってきたので、そっけなく答える。

あちらさんにとっては、それも何か嬉しい様だ。

「よろしい、では、与えることとしよう」

「今回も口から?」

「下からがいいかね?」

「…どっちでもいいから、早くしなさい」

すると、光のリボンの様なものが、私の体を包み始めた。

いつもの様な、無理やり体に入ってくるという感じではなく、

体の中に自然と吸収される様な感じ。

何と言うか、本当に気持ちいい。快楽とかそういうのではない、優しい気持ち良さだ。

何か、懐かしい肌触りの様な…だけど、初めて味わったかの様な…

そして、全ての光が私の体内に入っていった。

「今回は、いつもとは違った力だ。」

「…? 珍しいね、説明してくれるんだ」

「前田に本格的に絡むのだ。下手をしたら、君を失ってしまうことになり兼ねん。

君の様な素晴らしい依り代が他にいるとはとても思えん。

何せ、常人なら、精神を完全に焼き切ってしまうほどの快楽を、君は平常心で受け入れられるのだ。

こんな逸材、他に無い」

「なら、もっと優しく扱ってほしいな」

「まあ、それも、次の結果次第ということだ。

今回、君に与える力は、君の内なる、人ならざる者を呼び覚ます力だ」

「どういうこと?」

「人の精神には、鬼が眠っている。知っているね?」

「まあ、血の濃いたたらの家系だから」

「そう、君は濃いたたらの家系。つまり、肉体的にたたらの要素が強い、ということだ。

つまり、君の中には、鬼とたたらが混在しているということになる。

そして、更に、神依りである、ということは、神性も存在しているということだ。

つまり、君には、創造の三種が眠っているのだ」

「創造の三種…」

「必要に応じて、君は、自分の中から、どれか一つ、力を引き出すことができる。

同時に複数引き出そうとしても、干渉が起きて、おそらく失敗するだろう。

困った時には、この力を使いなさい。もしかしたら、私も手伝える機会があるやもしれん」

「あれ、未確定?」

「本来、創造の三種がこの世界に関わるということは、

その時は、因果の外で物事が起きているということになる。

つまり、この力を使った以後の事は、今の時点ではわからない、ということだ。

その力を、お前の体内でのみ、留めるというのなら、肉体内世界は、異世界故、

因果律に影響は無いのだが、君はその力を外に向けて発揮する」

「それは、確定なんだ」

「それがどういう状況でなのか、は、ここでは控えよう。君自身の身で確かめてほしい」

「わかった。ありがとう、なんか不思議だな、あんたに感謝の念が湧くなんて」

「お役にたてるのなら何よりだ、では、これにて失礼しよう」

「あれ、今日はこれでおしまい?」

「今日は、君の清々しい笑顔を無粋な真似で崩したくないのだ」

「は?」笑顔を怒り顔に変えてみる。

「ははっ、いいじゃないか、たまには。明日は早いんだ、無駄な体力を使うこともあるまい」

「…あ、ありがと…」いきなりの親切に、口ごもる…っていうか、だったら、いつもそうしろよ!

ふいに、目の前が暗くなる。いつもと違い、穏やかな気持ち良さに包まれる。

悪臭で目覚めるのは、いつもと一緒か…

「今日は、優しいお顔で舞っておられました、今日は神様は優しくしてくれたのですね?」

いつもの補助の巫女さんの優しい声。

「うん…今日は、優しかった」

「神様も、編さんの決意、わかってくれたんですよ」

「あれは、そういう奴じゃないよー…」

「うふふっ。

あ、お風呂、沸いてます。お体、きれいにしなくっちゃ!」

「だね」

そして二人で笑った。  

 

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