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頂-ただひとり-の編-あみ- 第二話 13
 

「ねえ、クァ助」

その日の夕方、ようやく落ち着いた時間を取り戻した私は、

窓の外にいるクァ助に話しかけた。

「何だ?」

「異能を手に入れる人って、普通どうやって手に入れるのかな?」

「お前が一番よく知ってるだろ?」

「そうじゃなくって… 普通の人が、だよ」

クァ助は、面倒くさそうに答える

「誰にでも、異能の素質はある。だが、誰でも発動できるわけではない」

「それは、まあ、何となくわかるな」

「異能を発動する者は、お前が神の助けを借りる様に、『異能を与える能力』を持った者に

その素質を見出された者が多い」

「そうなんだよね…やっぱり、誰かに力を与えられたんだよね、彼女は…」

「そうだ、彼女に異能を与えた者がいる」

彼女は、依り代である私から見て、非常に未熟に感じた。つまり、依り代や、巫女の類ではあったとしても、

あくまで、その血筋というだけで、そういったことは何も知らない可能性が高い。

下手をしたら、全くそういったこととは関わりの無い血の者かもしれない。

つまり、彼女に能力を与えたのは、その人自身が、とても強力な「能力を与える能力」の持ち主である、ということだ。

あるいは、人ではない何かかも知れない?

「するどいな、頂」

また、頂って…

「お前が神から力を与えられる様に、普通、人間に力を与えるのは、人智を超えた何かである

だが、本来、そういった類の者は、自己満足のために能力を使う者には力を与えることは無い」

「だけど、今回のは完全に自己満足じゃない?」

「実は、ここ最近、異能者の持つ能力の質が変わり始めているのだ」

「どういう風に?」

「最近の能力は、直接、生死に関わるものが多いのだ

そうでなくとも、簡単に人を殺す様な者が能力を持つことが多くなっている

それを、人間の能力者が与えたものと言うには、あまりに規模が大きすぎるのだ」

「そういう組織があるっていう可能性は?」

「無くはないな、だが、そういったものがあれば、どんなに身を隠そうとも隠しきれないはずだ

少なくとも、お前の様な者ならば、そういった情報があれば、すでに何か知っているはずなのだ」

確かに、それもそうだ、だけど、じゃあ誰が? まさか、神族の中にそういう神様が?

「人に異能を与える超越的存在は、神に限ったことではない

まあ、一般人にしてみれば、いかなる超越的存在が神を名乗ったところで、

それに疑いを持つことはできまい」

「そんなことを言ったら、あの神様だって…」

「本人に聞いたことは?」

「しょっちゅう聞いてるけどね、まともに答えてくれないけど

まあ、何て言われたら信用していいのか、私にもわかんないしね」

「お前、大物だよ…」

「それ、褒めてるの? けなしてるの?」

「何と言えば信じる?」

「わかんない」 そう言って、私は笑った。  

 

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