頂-ただひとり-の編-あみ- 第22話 8
 

闇が降りるにつれ、それは、現れる…

 

人々の意識は、その奥に眠る力に飲み込まれ、

その精神は巨大化し、近くに存在する精神と融合しながら、

一つの巨大な精神体を形成する。

 

その巨大な精神体は、また更に、近くの精神体と融合し、

次々と巨大化を繰り返していく。

 

精神体は、移動しながら、融合し、巨大化し、

更に移動しながら、融合し、巨大化し…

それを幾度となく繰り返していく。

 

その姿は、人の様でありながら、人のそれとはまるで違う。

だが、その姿を人の身で確認する者はいない。

人という全ての存在が、その時、鬼となった。  

 

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