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頂-ただひとり-の編-あみ- 第17話 7
 

仕事から戻り、道着に着替え、道場に入ると、チャラ男が、基本練習をしておった。

朝の稽古にも付き合ってやったが、朝よりも動きに鋭さがある。

なるほど、全ては、文景殿に対峙するため、文景殿に勝つため。

目的意識がしっかり定まっているが故に、そこに至るまでの道にブレが無くなる、というもの。

おれは、特に目的もなく、幼き頃から、たたらであるそれだけの理由で、剣術やら、剣製やらを叩きこまれてきた。

だから、何のために剣を振るとかそういうのは一切ない。

ただ、たまに、おれの剣が誰かの役に立つ事もあるので、その時は嬉しいが、

そのために剣を振っているわけではない。

だが、おれの目の前にいるこの男は違う。明確に、誰かを超えるための練習。

伝統的なたたらの剣術において、珍しいケースではなかろうか。

おれは、別に本気でこいつが文景殿に勝てるだなんて思ってはいないのだが、

万一そういうことになったら、たたらの剣術としてはあり得なかったことなわけで、

色々不安があるのも確かではある。

だが、面白そうではある。

別に、たたらの剣術が一子相伝であるなんて話は聞いたことは無いし、おっ父だって、特に何も言ってこない。

だから、別にたたらの掟に反する様なことではないのであろう。

まあ、万一これが、誰かを本気で殺すためのものであったならば、それはさすがにNOではあるが。

じゃが、もしかしたら、ということもあり得る。何せ、一日の練習でこの成長じゃ。

「おう、やっとるか」

「おいーっす!」

「切っ先が落ちとるぞ! へばったか?」

「おらぃーっす!」

「千本打ち込みぃ!」

「うぁいーっす! うぉあぁっ! うゃぁっ! らぇあぁっ! …」

表情はヤケクソじゃが、剣閃はなかなかに鋭い。

へばっても、体幹を保ち、斬撃を続ける事ができるとは、なかなか優秀である。

じゃが、もしも、ということになれば、こいつと観里さんがくっつくことになる。

編さんは、それで満足なのか? おれには計り知れぬ。

そういう愛もある、などという言葉で片付けても良いものか?  

 

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