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頂-ただひとり-の編-あみ- 第17話 6
 

マオの下で、剣術を習い始めて数日。

俺は、ずっと、基本の動作を繰り返している。

たたらの剣術には、決まった型は無く、その代わり、いくつかの構えが存在し、

攻撃は全て、その構えから生じる動作によって行われるという。

だが、基本の動作を身につけていなければ、構えから攻撃にスムーズに移行することはできないし、

生じた動作が、全く攻撃として通用しないものになる可能性だって高い。

よって、たたらの剣術では、全ての基本的な攻撃動作を、完璧に行えるようにしなければならない。

それができてこそ、初めて、構えが生きる、ということらしい。

というわけで、俺はまだ、たたらの剣術特有の構えを何も教わっていない。

この、基本的な動作練習で、俺が身につけねばならない事は、

斬るための最も合理的な剣の軌道、極限まで無駄を無くした体捌き、

戦闘時のいかなる状況でも最高のポテンシャルを保つための残心、常に相手に敬意を表する礼

などなどであり、構えを習うまでの道はまだ遠そうだ。

正直、古武術をかじっていたとはいえ、舐めていた。

剣術とは、相手を、一撃で殺すための技術。

相手と対峙し、繰り出す一撃の、よりクオリティの高い方が、生き、劣る方が、死ぬ。

そのあっけない一瞬に、己の全てを託さねばならない。

どちらが、より、自身を刀身に込められるか、それで、どちらが生かされるべきかの決定が下される。

俺は、己の命を賭け、たった一人の女を我がものにするための勝負をするために、

修行している。

我ながら、馬鹿げているとは思う。

だけど、生まれながらに自他共に馬鹿と認められ、これまでやってきた俺にはふさわしい勝負だとは思わないか?  

 

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