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頂-ただひとり-の編-あみ- 第14話 3
 

窓から中庭の様子を見ると、能岡さんが、中庭中央に位置する木の下に立っていた。

あの手紙を読んでくれた様だ。

しばらくして、丸子君がやって来た。丸子君が一生懸命話しているが、能岡さんは、何か上の空みたい。

と、思ったら、何か謝っている様子。ああ、これは、断られたか。

だけど、諦めるな。お、取り出して…手渡した。うん、偉い偉い。

そして、丸子君は去って行った。

能岡さんは、しばらく手渡されたプレゼントを見つめている。少し寂しげだ。

 

…?

 

何だ? 妙な気配を感じる。能岡さんが背にしている木の上に何かいる?

そして、能岡さんが去っていくと、木の上の気配が、一瞬姿を見せ、次の瞬間消えた。

何だ?あれは… 遠くからなのでよく見えなかったが、人の様な、獣の様な…よくわからないものだった。

高二になってからだろうか、能岡さんの周囲で、奇妙な気配を感じることは多々あった。

その正体が、あれだったのだろうか?

胸騒ぎがする。友達であるが故、能力で調べ回る様な真似はよくないと考えていたのは

間違いだったのであろうか?

「はー、やり切ったぜ…!」

後ろから素っ頓狂な声がする。

私は慌てて笑顔を作り、事の経緯を聞く。

「で、どうだった?」

「先約があるって…まさか、彼氏かな…?」

「それを聞かなきゃ… まあ、彼氏の可能性は高いね、でも、諦めちゃ駄目だよ

 奪い取れとは言わないけど、自分の方がいいってことはアピールしてかなきゃ!」

「あ、ああ… だけど、彼氏だとして、どんな奴なんだろう…」

「駄目だよ、弱気になっちゃ! とにかく、渡すもの渡せたんなら、大躍進だよ!」

「ああ! まだまだ勝負は終わっちゃいねえぜ!」

「そうだ! それでこそ男だ!」

「よっしゃ、明日からの勝負に備えて、作戦練るぞ! どんな彼氏だってかかってきやがれだ!」

「その意気、その意気!」

そう、明日がまた来る、その時はそう思っていた。

だが、翌日、能岡さんは、学校に来なかった。  

 

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