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頂-ただひとり-の編-あみ- 第12話 6
 

島に着くと、目に飛び込んでくる、錆びた色のついた建物の数々、

独特の潮風の重たさやにおい、激しく揺れる防風林、五感の総てが塩分に支配されている様な妙な感覚。

「この島のどこかに…」

私は、真名ちゃんの霊力を捜した。

だが、結界内では、思う様には結界を探れない。

「ここは、結界の力が強いね」口を開いたのは能岡さん。

「この島中に結界が張られている事、知ってるの…?」

「…」能岡さんは沈黙の後、小さく頷いた。

能岡さんのことも気になるが、とにかく、真名ちゃん達を探す方法を見つけなければ…

たたらの力を全開にすれば、簡単なんだろうが、能岡さん達の前では…

だけど、そんな事を言っている場合ではないのもわかるし…

その時、上空に、黒い点が円を描いているのが目に入った。

そして、しばらくすると、黒い点が防風林の中に飛び込んで行き、さらにしばらくして、

黒ずくめの男が…「おお、編じゃないか」

…見るからに怪しい風体で、馴れ馴れしくするなっつーの…

「あ、お久しぶりです、叔父様」

私は、目で、話しを合わせろと合図を送るが、伝わったかどうかは知らない。

「こちらは、お友達か?」

「はい、能岡さんと、文景さん」

「波鐘文景です。よろしく」

「おお、君が、話は聞いてるよ」

「は?」

話を合わせすぎだっつーの…

「文景さんはさっき知り合ったばかりで…能岡さんの親代わりの人で…」

「おお、こりゃ失礼、私は、宮田勘助という者で、こいつの叔父なんですよ」

「はあ…」

「で、今日はどうしたんだい?こんな島に来るなんて、観光か何かか?」

「こんな地元に観光に来るかっての、人探しだよ」

「おお、ああ、電話で言ってたなあ、友達が行方不明で寂しいって電話口で泣いて…」

「ません、っていうか、私があんたに直接言った覚えは無い」

「あれ? そうだったっけ? ははは、こりゃすまん」

能岡さんと文景さんが明らかに不審そうな目でクァ助のことを見ている…

すると、文景さんが、突然

「変な演技はいいですよ、人間じゃないのでしょう?」

「…こいつ、中に何か飼ってやがるな? そいつが教えたか」

「お互い、勝手にくっつけられた様なもんだ、飼ってるなんて言ってくれるな」

「こりゃ失礼、中の人にもな。まあ、とにかく、何だ、俺も協力しようではないか」

「あんたには何ができる?」

文景さんが問うと、クァ助は、ぱっとカラスの姿になり空を何週かして、防風林の向こうへと飛んで行った。

「…霊能者っていうのはああいう知り合いもできるもんなのか?」

「いえ…あれはかなりレアなケースかと…」

私は何とも言い難い顔で空を眺めていた…  

 

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