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頂-ただひとり-の編-あみ- 第十一話 7
 

家に帰ると、東子さんが先に帰っていた。

眼鏡もかけず、グレーのスーツのまま、学校から戻っても着替えていないらしい。

そして、おばあと深刻そうに話している。

真名ちゃんのことだろうか?

「編、丁度いいところだね」

東子さんが私を見つけ、呼び寄せた。

私も慎重な面持ちで話に加わる。

その話の内容に私は驚いた。どうやら、学園内で多数行方不明者が出ているらしい。

今のところ、学園はそのことを隠してはいるが、明日にでも周知の事実になるだろう。

ところで、その行方不明者にはある共通点があるらしく、その共通点が、皆、同じ能力の持ち主だと言う事らしい。

「真名ちゃんも、能力を持っていた… 紙に小さな穴を開けるだけだけど…」

「能力の規模は問題じゃないよ、それがどういう能力なのか、だよ」

「どういうこと?」

「編のクラスの、御波真名をはじめとして、行方不明者は皆、イデア操作の能力者だ」

「イデア操作?」

「詳しい話は後として、簡単に説明すると、物の性質や状態、あり方、概念を

念じただけで、直接変質させる事ができる能力だ」

「真名ちゃんがそんな能力を…?」

「とは言っても、理論的に可能というだけで、現状では周囲の物質をプラズマ化させるのが精一杯、

御波真名も、紙か空気をプラズマ化させて、エネルギー場を生み、穴を開けていたのだろう」

「じゃあ、あの焦げ目も…火傷も…?」

「以前通っていた学校で、人体発火騒ぎを起こしたことがあるらしい。

能力を制御できないが、潜在能力は高そうだ」

「…とにかく、同じ能力を持った人が消えるとなると、人為的な事しか…」

「おそらくは…」

「じゃあ、誰が…」

「ここからは、高見東子個人ではなく、学園、いや、組織の者として、編に…

宮田家に依頼したい…

今回の事件を、解決してほしい…」

「…だから、スーツなんだね」

そう言って、私はわざと顔を崩した。

一瞬だけ場の空気が和らいだ。だって、そうでもしないと、張りつめすぎて、

皆まいってしまうから…

「わかったよ、やってみる」

そして、私達は儀式の準備を始めた。

「真名ちゃん…きっと、見つけるよ!」  

 

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